メダカとベランダ暮らし

マンションの半日陰ベランダで、メダカを育てたりガーデニングに勤しんだりしています。

ホテイアオイ:メダカ飼育の必須水草

ホテイアオイ(布袋葵)。ホテイ草と呼ばれたりウォーターヒヤシンスと呼ばれたりもします。花を付けるとヒヤシンスという別名にも納得。非常に可憐で美しい花を咲かせます。ただし朝開花して一日で萎れてしまうので見逃さないように。環境によりますが一度も開花しないこともあります。

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ホテイアオイの花

このホテイアオイですが、メダカとの相性が最高に良いのです。

 

 水質浄化のために

ホテイアオイは、その水質浄化力の高さでよく知られています。実際、一株をポンと睡蓮鉢に投入しただけでも、環境さえよければ養分を吸収してグングン増えていきます。

下の写真は、栄養状態が良いため巨大化した状態です。ランナーと呼ばれる茎を伸ばして株を増やしていくのですが、定期的に間引かないとあっという間に水面を埋め尽くしてしまいます。この繁殖力が、外来種ホテイアオイをして各国で「青い悪魔」と呼ばれる所以です。水の窒素分を固定してくれるのは良いのですが、自然界だと爆殖して水面下の水草を枯らせるし、冬になると一斉に枯れて元の木阿弥。大量に枯れた草が灌漑設備を詰まらせるなど、弊害の方が大きいのです。

増えすぎたからといって、放流することは絶対にやめましょう!

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グングン育つホテイアオイ

産卵床として

ホテイアオイは根も立派に育ちます。髭のようなフサフサした根は、メダカの産卵にピッタリ。実際よく卵を産み付けます。人工の産卵床も市販されていますが、大量に育てるブリーダーでもない限り、ホテイアオイがあれば事足ります。

下の写真は間引いたホテイアオイです。若い株なので根は控えめですが、大きくなるとこの何倍もの大きさになります。大きくなり過ぎてメダカの生息スペースを圧迫することもあるので、その場合は適当な長さにカットしてもらっても問題ありません。

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間引いたホテイアオイ

 冬になると枯れてしまいますし、冬越しさせるのは難しいため、私は毎年初夏になるとお店で購入します。ホームセンターでも安価で販売しているのでコスパは良いと思います。

ミニホテイアオイ

ホテイアオイの矮小腫として販売されています。上記の通り間引く手間や根のトリミングが結構手間ではありますので、一回り小さいものがあると便利と思い、試してみました。購入当時はこんな感じ。本当に小さいです。

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ミニホテイアオイ

育ってくるとホテイアオイっぽくなりました(当たり前か)。下の写真は、サブの鉢で小型のものです。通常のホテイアオイを入れるとすぐに底が見えなくなるのですが、ミニホテイアオイだと良いバランスです。

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ミニホテイアオイ(全盛期)

しかし、矮小腫の宿命というか、個人的にはとても「ひ弱」だなと感じました。ランナーもポキポキ折れます。力強い生命力がホテイアオイの魅力なので、どうも物足りません。花も咲きませんでした。次からは普通のホテイアオイに戻そうと思いました。

地植えもできます

余談ですが、ホテイアオイは普通水に浮かべて育てますが、地植えにしても育ちます。むしろ土に植えた方が開花率が高かったです。

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地植えしたホテイアオイ