コーヒーノキ:栽培と収穫
手軽に育てられることで人気がある、コーヒーノキ。苗から育ててコーヒーを飲めるようになるまでの経緯をまとめてみたいと思います。
小さな苗からスタート
UCCの創業地である神戸には、全国で唯一のコーヒー博物館というものがあります。2016年にそちらを訪れた際、お土産としてコーヒーノキの苗をいただきました。これが栽培のスタートになります。なんだかおもちゃみたいですがホンモノです。
早速、100均の小型ポッドに定植してみました。ミズゴケはそのままに土を足した感じです。暖かい時期はベランダに置いてOKですが、寒さに弱いので涼しくなってきたら部屋の中に入れてあげましょう。目安は最低気温が15℃を下回るかどうかといったところになります。
グングン育ちます
夏場は放っておいてもグングン育ちます。冬場に家の中に入れると多少元気が無くなりますが、また夏になると新しい葉っぱが生えてきます。
写真は3年目の状態。新緑に光沢があり、実に見応えのある葉っぱです。これだけでも観葉植物として価値があると思います。
元気が無いと思ったら
4年目ぐらいに葉先が枯れこんできたり、葉が落ちてきました。ずっと植え替えをしていないので根詰まりしたのかと思って見てみると案の定、ビッシリ根詰まりしていました。下の写真は春先に鉢から取り出したところです。全体的に葉っぱが少なく貧相になっているのがお分かりいただけるかと。。
植え替えに際して根をほぐしてあげようと思ったのですが、カチカチに根が回っており歯が立ちませんでした。こんなになるまで放置してごめんなさい…。あまり良くないのですが、この状態のまま一回り大きな鉢に移植。
開花と結実
植え替えが功を奏したのか、その年の6月には綺麗な花が咲き乱れてくれました。これまで咲いても1つや2つだったのですが、ここにきてビッシリと。開花の時期は短いですが、ジャスミンのような白い花は可憐で見応えがあります。
そして花のあとには…、無事に実がなりました!以下は11月、家の中にいる頃の写真です。開花してから結実するまで5か月ほど。割とのんびり屋さんです。
緑色だった果実は赤くなります。年が明けた1月頃から色付き始め、3月には以下の写真の通り真っ赤に熟しました。コーヒーの実は「コーヒーチェリー」とも呼ばれているそうですが、納得。
コーヒー豆の収穫
赤みが濃くなって、完全に熟した頃、コーヒーの実を収穫しました。収穫するとすぐに実が傷んできます。
完全に熟した状態だと実が柔らかくなっているので、押すだけでコーヒーの生豆が取り出せます。
さらに、24時間ほど水に浸けておきます。こうするとさらに取り出しやすくなります。枝豆を押し出すぐらいの感覚で。
こちらが取り出した生豆。当たり前ですが一回り目分量が減ります。生豆の周りには独特のヌメリがあって、これが中々取れません。ヌルヌルするし、まるで納豆のような状態。ザルでお米を研ぐ要領で洗ってみましたが、完全にはヌメリは取れません。
あとはこれを乾燥させて、そこから焙煎です。焙煎はフライパンでもできるそうですが、うちにはネスプレッソ以外のコーヒーメーカーが無いので、ミルを買わなくては…。さて、どうなることやら?