メダカとベランダ暮らし

マンションの半日陰ベランダで、メダカを育てたりガーデニングに勤しんだりしています。

セリの水耕栽培

ミツバ、パセリ、ニンジン(葉)、パクチー。香草好きの私の大好物です。共通点は「セリ科」ということ。その代表格であるセリ。日本原産の野菜です。七草がゆのときにしか食べない方も多いと思いますが、それは勿体無い!βカロテンを豊富に含み、その独特の香りには鎮静効果もあるそうです。毎日でも食べたいぐらい好きです。聞くところによると、ネギ、豆苗、ミツバ等と同じように再生野菜として楽しめるとのこと。これはチャレンジしない手はありません。

4月の終わり頃にスーパーで買ってきたセリの根っこを水につけて発根させた後、プランターに植えこんでみたところ、無事に葉っぱがでてきました。

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セリの再生成功!

 しかし、不織布製のプランターを使った所為か、すぐに水切れしやすく苦労しました。プランターのヘリにいる子達は何株か枯れてしまいます。そこで…

超テキトーな水耕栽培開始

10月頃に水耕栽培に切り替えました。発砲スチロールの箱に培養土ごと移して、水で浸すだけという荒業。メネデールハイポネックスを駆使して育成を試みます。

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水耕栽培開始

液体肥料は定番中の定番、ハイポネックス。そして活力剤としてメネデールを適宜。メネデールについて花屋さんのおばさんに聞いたら「これがあったら他は何も要らない」だそうです。流石に疑わしい。

ハイポネックス原液 800ml

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メネデール 500ml

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植え替え

意外にスクスクと育ってくれたセリ。かなり混んできたので翌年の春に植え替えを決断。発砲スチロールに根が食い込んでました。生命力を感じます!これが断面図。園芸用ではなく、魚の飼育用の低床土(ソイル)なども追加投入していたので、地層みたいになっています。

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発砲スチロールに食い込むセリの根

 そして、この発砲スチロールにいた子を、下の写真右の緑色プランターに植え替えます。水抜き穴を付属のキャップで塞ぐことができるので水耕栽培用にもできます。近所のホームセンター(コーナン)で数百円で売っているもので、非常にコスパ良しです!根はほぐさずそのまま投入し、容器が一回り大きくなる分の追加の土は赤玉土を使いました。

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セリの植え替え

園芸の定番、赤玉土は火山灰でできた無機質土。使い勝手がいいのでメダカの睡蓮鉢の底土にも使っている万能のアイテムです。

平和 赤玉土(DIYシリーズ) 中粒 2リットル

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適宜追肥もしたおかげで、ご覧の通りワッサーと茂っております。

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ジャングル状態

セリの食べ方

そのまま汁物の添え物にしてもよし、お浸しにしてもよし、です。年に2回ほどたっぷり収穫できます。

ちなみに、自然界にセリは野草として自生しています。セリによく似た毒草、ドクゼリというものがあります。素人は判断が難しいので、できればスーパーで販売されているセリを食べたあとの根っこで再生野菜として育てることをお勧めします。

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収穫

 一番簡単なお浸しにしました。たっぷりあっても湯通しするとこんなもの。それでも一度に食べるのは多いので、食べきれない分は水気を絞って冷凍します。独特の香りが気分をさわやかにしてくれて、本当に美味しいです。

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セリのお浸し

ちなみに収穫した後のプランターはこんな感じ。あまりごっそりカットすると枯れるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、心配ご無用です。そもそもスーパーで冷蔵されていた子の根っこから再生した子達です。生命力は半端ありません。

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荒涼とした状態

こんな感じで、すぐに新しい芽が伸びてきます。以下の写真は上の状態から約10日後の状態です。

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新しい芽

栽培のコツ

半日陰のベランダでも問題無く育ちます。上記した通り、水切れにとても弱いのがポイントです。水耕栽培であればその点は大丈夫なんですが、沢山葉が茂ると水の消費が予想外に早いです。茂って見えづらいのでうっかりカラカラになっていたってことが無いように足し水をしましょう。耐寒性があるので冬場も屋外放置で大丈夫ですが、完全に水が凍ってしまうと水切れしてしまうのでこちらもご注意ください。

元気に育つと嬉しいもので、ついつい収穫するのが可哀そうになりそのまま見守ってしまうことがあるのですが、大きくなるとそのうち花が咲きます。いわゆる「とう立ち」というやつです。こうなると後は子孫を繋いで役目を終えるモードなので、そのまま育てたいなら蕾を付ける前にカットしましょう。

セリの花

セリの花

種を採取したいのであればこのまま放置してもOKですが、個人的には種から育てるよりも挿し木で簡単に増えますので、そちらの方がお勧めです。

起死回生

2015年から栽培を続けています。(2021年3月時点)
何度か全滅の危機に遭遇したものの、ずっと生命を繋いでくれています。水耕栽培で弱ってしまったら、元気な子だけ救出して培養土をリセットすることで復活します。

害虫にやられた場合は、思い切って葉っぱをすべてカットしてください。茎だけになってもちゃんと復活してくれます。暑さに弱いので、盛夏を過ぎた頃は結構弱ってくることが多いです。伸びすぎた状態だと負担が大きいので思い切ってカットです。

 

夏場は水を気にするのですが、真冬で水が凍ってしまうときは要注意。水量が少ないときに水がすべて凍ってしまい、水切れになるのです。2021年の1月にこれを経験しました。神戸は暖かいので、いつも大丈夫だったんですが、この年は突発的に冷え込む日がありました。以下は氷に気付いて水を足した状態の写真です。クタッとしているのを通り越して明らかに枯れているので、この時はさすがに全滅を覚悟しました…。

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枯れかけたセリ


しかし、生き残った株が新しい芽を出してくれて、同年の3月にはこの通りすっかり元気になっていました。これからランナーでさらに増えてくれると思います。本当にありがたいことです。感謝!

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復活したセリ